この記事で分かること
- 秋田県「再エネ導入促進事業費補助金(物価高騰対策臨時交付金事業)」の蓄電設備の補助内容
- 蓄電池だけを設置する場合の要件(既設の自家消費型発電設備が必要など)
- 補助額(1kWhあたり10万円、上限1,000万円)と、交付決定前の着手禁止などの注意点
補助金の概要(実施主体・目的)
秋田県(産業労働部 クリーンエネルギー産業振興課)は、県内企業のエネルギーコストを削減し、脱炭素による競争力強化を図るため、自家消費型の再生可能エネルギー発電設備、蓄電池、再エネ熱供給設備の導入費用を補助しています。国の物価高騰対策臨時交付金を活用した事業で、令和8年2月4日に募集が始まり、県のページでは申請を随時受け付けるとされています。事業期間は交付決定から令和9年2月26日まで(チラシ記載)です。
太陽光などの発電設備と一緒に導入するだけでなく、既に自家消費型の発電設備を持つ事業者が蓄電池だけを設置する場合も対象です。この記事では蓄電設備を中心に解説します。
対象になる人・設備と要件
対象者
県内に事業所を置く企業や個人事業主が対象です(チラシ記載)。交付要領では、次のいずれにも該当しないことが求められます。
- 国税または地方税の滞納がある(課税庁が認めた納入計画がある場合を除く)
- 秋田県や公的金融機関からの融資の返済を怠っている(認められた返済計画がある場合を除く)
- 役員等が反社会的勢力である、または関係を有している
蓄電設備の主な要件
- 自家消費のための電力調整に用いるもので、売電用の電力調整には使わないこと
- 蓄電設備のみを設置する場合は、既に太陽光等の自家消費型発電設備を設置していること
- 類焼試験(JIS C 8715-2、IEC62619等)に適合していること
- 定置式で、容量10kWh以上であること
- 蓄電池のみを設置する場合、既存の再エネ設備の環境価値をJ-クレジット等で他者に移転しないこと(県が認めた場合を除く)
共通の要件
- 自らの事業に使う目的で新品の設備を設置すること
- 電気料金または燃料費の削減効果が期待でき、CO2削減により競争力の向上が図られること
- 補助事業終了後5年間、発電状況や電気料金削減の状況を県に報告すること
- 補助事業の実績の公表に協力すること
- 県の他の補助事業の対象となる事業でないこと
補助額・上限
| 設備 | 補助額 | 限度額 |
|---|---|---|
| 蓄電設備 | 容量(kWh)×10万円と補助対象経費の総額のいずれか低い額 | 1,000万円 |
| (参考)再エネ発電設備 | 出力(kW)×10万円と補助対象経費の総額のいずれか低い額 | 3,000万円 |
| (参考)再エネ熱供給設備 | 出力(1,000kcal/h)×6万円と補助対象経費の総額のいずれか低い額 | 1,000万円 |
蓄電設備の補助対象経費は、蓄電池本体、付属設備、設置工事費など事業に直接必要な最小限の経費です。千円未満は切り捨てとなります。交付申請時には消費税等仕入控除税額を減額して申請します。
申請期間と締切
県のページでは、補助金の申請は随時受付で、予算がなくなった場合は年度の途中で締め切るとされています。公式ページで具体的な申請締切日は確認できませんでしたが、事業期間は交付決定から令和9年2月26日までで、期間内に補助金の支払いまで完了する必要があります(チラシ記載)。工期を考えると早めの申請が安心です。
申請の流れと注意点(工事前の申請など)
- 申請前に県の担当課へ連絡(書類の事前確認があるため)
- オンライン(Graffer)で交付申請。事業実施計画書、誓約書、全部事項証明書、直近決算期の決算書類、見積書・仕様書、設置場所の資料などを提出
- 審査のうえ交付決定
- 交付決定後に発注・工事に着手(交付決定前の事業着手は認められません)
- 設置後、実績報告と補助金の請求(蓄電池のみの場合は、既に自家消費型発電設備があることを証明する書類も提出)
- 完了後5年間、毎年度の報告
オンライン申請が難しい場合は、問い合わせ先に連絡するとメール提出用のアドレスが案内されます。
国の補助金との併用
交付要領では「県の実施する他の補助事業の対象となる事業でないこと」が要件とされていますが、国の補助金との併用について公式ページでは明記されていません。国の補助金を検討している場合は、申請前に担当課へ確認してください。また、県内の市町村が独自に事業者向けの補助を行っている場合もあるため、事業所のある市町村にも確認しましょう。
よくある質問
家庭用の蓄電池も対象ですか?
この補助金は県内企業のエネルギーコスト削減を目的とした事業者向けの制度で、容量10kWh以上の定置式蓄電池が対象です。
PPAで太陽光を設置している場合は?
発電設備はPPAモデルも対象とされています。蓄電池のみの設置で既存設備がPPAの場合の扱いは、担当課に確認してください。
まとめ(公式ページ)
秋田県の再エネ導入促進事業費補助金では、事業者が自家消費用に設置する容量10kWh以上の蓄電池に、1kWhあたり10万円(上限1,000万円)が補助されます。既設の太陽光等への後付けも対象ですが、交付決定前の着手はできず、予算がなくなり次第終了します。詳しくは秋田県の「再エネ導入促進事業補助金(物価高騰対策臨時交付金)について」をご確認ください(問い合わせ:クリーンエネルギー産業振興課 018-860-2282)。