この記事で分かること
- 岩手県「令和8年度 事業者向け自家消費型太陽光発電設備設置事業」の対象者・対象設備
- 中小事業者等とそれ以外で異なる補助単価と上限額
- 令和8年12月11日までの公募スケジュールと、交付決定の順位などの注意点
補助金の概要(実施主体・目的)
岩手県(環境生活部 環境生活企画室)は、県内の産業部門の脱炭素化を進めるため、県内事業者が一定規模以上の自家消費型太陽光発電設備を設置する経費を、予算の範囲内で補助しています。予算は令和7年度補正予算2,214万3千円と令和8年度当初予算1億円で、県のページでは令和8年9月7日時点の予算残額は約7,300万円と案内されています。
対象になる人・設備と要件
対象者
岩手県内に事業所等を有し、事業活動を行っている事業者です。次のいずれかに該当すると「中小事業者等」として高い単価が適用されます。
- 中小企業基本法に規定する中小企業者
- 岩手県内の年間エネルギー使用量が原油換算1,500kl未満の事業所等を所有し事業活動を行う者(医療法人・社会福祉法人なども該当すれば対象)
対象設備
- 太陽光発電設備(20kW以上)の自家消費型設備
- 中古品やこれに類する設備でないこと
- 業者へ発注済み、または設置工事に着手済みでないこと
補助額・上限
| 区分 | 補助額 | 上限 |
|---|---|---|
| 中小事業者等 | 出力×5万円/kW | 5,000万円 |
| 中小事業者等以外 | 出力×3万円/kW | 3,000万円 |
出力は、各系列の太陽光パネル合計出力とパワーコンディショナー出力のいずれか小さい方を合計した値です。補助対象経費は設備の購入費と設置工事費です。
申請期間と締切
公募期間は令和8年3月30日(月)から令和8年12月11日(金)までで、期間を9回に区切って審査します。2026年10月26日時点では第7次(9月28日〜10月30日)の受付期間中で、このあと第8次(11月2日〜11月27日)、第9次(11月30日〜12月11日)が予定されています。各期間の審査後、申請額が予算額に達した場合はその時点で受付終了となります。
申請の流れと注意点(工事前の申請など)
- 県のページから交付要綱・手引き・様式(様式第1号)を入手
- 各次の受付期間内に申請
- 期間ごとに審査し、出力(kW)の大きい順に予算の範囲内で交付決定(同順位で予算を超える場合は抽選)
- 交付決定後に発注・工事
- 令和9年2月26日(金)までに事業完了
発注済み・工事着手済みの設備は対象外のため、必ず申請・交付決定を先に進めてください。補助を受けた事業者は、2年間にわたり社外への情報発信(ポスター掲示やホームページ掲載など)、従業員への省エネ意識啓発、省エネ効果データの県への報告などの協力が求められます。
国の補助金との併用
県のページには国の補助金との併用可否についての明記はありません。国の補助金などとの重複については、交付要綱・手引きを確認のうえ、県の担当窓口に事前に問い合わせることをおすすめします。
よくある質問
20kW未満の設備は対象になりますか?
対象設備は20kW以上の太陽光発電設備とされています。
医療法人や社会福祉法人も申請できますか?
中小企業者以外でも、県内事業所の年間エネルギー使用量が原油換算1,500kl未満なら中小事業者等として対象になると案内されています。
市町村の補助金もありますか?
市町村が独自の制度を設けている場合がありますので、設置場所の市町村にも確認しましょう。
申請前に確認したいポイント
- どの次の受付期間に申請するか:審査は受付期間ごとに行われ、各期間の審査後に予算額に達すると受付終了です。予算残額は県のページで随時案内されているため、最新の金額を確認してから申請時期を決めましょう。
- 出力の計算方法:補助額と交付決定の順位はいずれも出力(kW)で決まります。各系列のパネル合計出力とパワコン出力の小さい方を合計し、小数点以下は切り捨てます。設計段階で施工業者と確認しておきましょう。
- 中小事業者等に該当するか:中小企業基本法の中小企業者か、県内事業所の年間エネルギー使用量が原油換算1,500kl未満かで単価が5万円/kWと3万円/kWに分かれます。県のページの「エネルギー使用量の簡易計算表」も活用できます。
- 事業完了期限:令和9年2月26日までに事業を完了する必要があり、受付期限や完了期限を過ぎないよう注意が呼びかけられています。
- 補助後の協力事項:2年間の情報発信や毎年の省エネ効果データの報告など、社内体制も事前に整えておきましょう。
県のページでは過去の交付実績も公開されているため、どの程度の規模の事業が採択されているかの参考になります。
まとめ(公式ページ)
岩手県の事業者向け自家消費型太陽光補助金は、20kW以上の設備に1kWあたり最大5万円(上限5,000万円)を補助する大型の制度です。最終締切は令和8年12月11日ですが、予算残額に達すると早期に終了します。詳しくは岩手県「令和8年度事業者向け自家消費型太陽光発電設備設置事業」をご覧ください(問い合わせ:環境生活企画室 グリーン社会推進担当 019-629-5271)。