この記事で分かること
- 京都府の「認定自立的地域活用型再生可能エネルギー導入等計画に基づく再生可能エネルギー設備等導入補助事業補助金」(令和8年度)のしくみ
- 蓄電池(7万円/kWh)・EMS・太陽光発電の補助額と上限(太陽光を導入する場合は250万円)
- 補助金申請の前に、京都府から計画の認定を受ける必要があること
- 申請期限(令和9年1月29日)と、交付決定前に発注・契約しないなどの注意点
この記事は、京都府の公式ページと、補助事業を実施する一般社団法人京都知恵産業創造の森の募集要領(令和8年度)をもとにまとめています。
補助金の概要(実施主体・目的)
京都府は「京都府再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例」に基づき、中小企業者等が府内で自立型の再生可能エネルギー設備を導入する計画を認定し、認定を受けた設備の導入を税制優遇(事業税の減免)と補助金で支援しています。
この補助金は、京都府の補助を受けて京都知恵産業創造の森が実施するもので、認定を受けた府内の中小企業者等が導入する再生可能エネルギー設備と、蓄電池・エネルギーマネジメントシステム(EMS)などの効率的利用設備の経費の一部を補助します。災害などの非常時に、導入した設備の電気を設置場所で一般の利用に供せる構造であることも認定の要件です。
対象になる人・設備と要件
対象になる事業者
- 京都府内の工場・事業場・店舗などに、自己消費を目的として再エネ設備と効率的利用設備を導入する中小企業者等(資本金1億円以下の中小企業者・個人事業者、中小企業等協同組合、医療法人、一般社団・財団法人、社会福祉法人、学校法人、NPO法人など)
- 条例に基づく自立的地域活用型再生可能エネルギー導入等計画の認定を受けていること
- 府税を滞納していないこと、これまでに同条例による事業税の減免や認定計画に関する補助金を受けていないこと など
対象になる設備
- ①再生可能エネルギー設備(太陽光・風力・バイオマス・水力・地熱のいずれか1つ以上)と、②効率的利用設備(蓄電池、EMSのいずれかまたは両方)を新設または増設するもの
- FITなどによる全量売電や、売電を目的とした設備は対象外(太陽光は想定発電量が使用電力量を上回らないものに限る)
- 地域脱炭素移行・再エネ推進交付金を使った補助金や、京都府からの他の助成を受けた(受ける見込みの)設備、住宅用の設備、中古品などは対象外
つまり、蓄電池だけの導入ではなく、再エネ設備とあわせて導入する計画が前提になります。
補助額・上限
| 区分 | 設備 | 補助額 |
|---|---|---|
| ①太陽光発電を導入する場合(上限250万円) | 太陽光発電 | 7万円/kW(設計または施工を京都再エネコンシェルジュが行う場合は10万円/kW) |
| ①太陽光発電を導入する場合(上限250万円) | 蓄電池 | 7万円/kWh(蓄電容量は小数点第2位以下切り捨て) |
| ①太陽光発電を導入する場合(上限250万円) | EMS | 補助対象経費の3分の1以内 |
| ②太陽光以外の再エネ設備を導入する場合(上限400万円) | 再エネ設備・蓄電池・EMS | 補助対象経費の3分の1以内(3つを導入する場合は2分の1以内。ただし電力1契約につき蓄電池とEMSを設置した場合に限る) |
補助金は予算の範囲内で交付されるため、採択されても申請額どおりにならない場合があります。
申請期間と締切
- 京都府への計画の認定申請期限:令和9年1月13日(水)
- 補助金の交付申請受付期間:令和8年5月11日(月)~令和9年1月29日(金)(平日9時~正午、13時~17時)
- 事業は令和8年4月1日以降に着手し、令和9年2月26日(金)までに完了(支払いを含む)する必要があります
- 予算の予定数に達した時点で新規の申請受付は終了します。交付決定は申請順です
申請の流れと注意点(工事前の申請など)
- 京都府 脱炭素社会推進課に計画の概要を事前相談する(認定申請前の事前相談が必須とされています)
- 自立的地域活用型再生可能エネルギー導入等計画を申請し、府の認定を受ける
- 認定後、受付期間内に京都知恵産業創造の森へ交付申請書・事業収支予算書・事業実施場所の写真と位置図・府税の納税証明書などを持参または郵送(書留)で提出する
- 交付決定後に発注・契約・工事を行う
- 事業完了後7日以内(遅くとも令和9年3月5日まで)に実績報告書を提出し、完了検査を経て補助金が支払われる(精算払い)
原則として交付決定前は見積りまでしかできません。やむを得ず交付決定前に発注・契約する必要がある場合は「事前着手届」を提出しますが、その場合も工事着手・納品などは交付決定後です。交付決定前に事業が完了していると補助対象になりません。府のページでは、計画認定を受けても令和8年度の補助の実施を確約するものではないとされています。
国の補助金との併用
募集要領では、地域脱炭素移行・再エネ推進交付金を使った補助金や、京都府からの他の助成を受けた設備は対象外とされています。それ以外の国の補助金との併用については、申請前に京都知恵産業創造の森や府の担当課に確認してください。京都市など府内の市町村が独自の事業者向け補助を設けている場合もあります。
よくある質問
Q. 蓄電池だけを導入する場合も対象ですか?
A. 中小企業者等の場合、再エネ設備と効率的利用設備(蓄電池やEMS)を新設・増設する計画が対象です。蓄電池単独での申請はできないと考えておきましょう。
Q. 住宅に設置する設備は対象ですか?
A. 住宅の用に供する設備は対象外です。家庭向けには京都府の別の制度(市町村窓口)があります。
まとめ(公式ページ)
京都府の自立的地域活用型再エネ設備等導入補助は、府の計画認定を受けた中小企業者等が太陽光などの再エネ設備と蓄電池・EMSを導入する場合に使える制度で、蓄電池は7万円/kWh(太陽光導入の場合は上限250万円)です。認定申請は令和9年1月13日、補助金申請は令和9年1月29日が期限で、予算に達し次第終了します。認定と交付決定を受けてから契約・工事という順番を守りましょう。
詳しくは 京都府公式ページ「京都府再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例に基づく支援制度」 と 京都知恵産業創造の森の募集ページ を確認してください。